グエムル
監督:ポン・ジュノ
THE HOST
2006年 韓国
どれも同じように宣伝されるわりに落差の激しい韓国映画ですが、ポン・ジュノ監督はさすがに今回も面白かった!! 怪物こわい! 気持ちわる! 小市民一家VS怪物という、この手の映画にありがちな強引な展開にもシラけさせることなく、ガメラも宇宙戦争も完全に喰ってしまった、モンスターパニック映画の傑作です。
2番目のキス
監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
FEVER PITCH
2005年 アメリカ
ニック・ホーンビィの原作ではありますが、原作に忠実なのは、主人公がアーセナルではなく、レッドソックスの熱狂的なファンの男というキャラだけで、映画化権必要なかったのでは?と思うほど、ほぼオリジナルな物語となってます。女子とスポーツ観戦したい。
嫌われ松子の一生
監督:中島哲也
2006年 日本
『下妻物語』からしつこさと濃度が5倍増しという感じでしたが、もうれつによかったー!! 森田童子もかなわない強烈な失敗人生をただ暗く描くことなく、派手なファンタジーで見せられれば見せられるほど、たまらなく泣けてきました。監督がやろうとしたのは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』だったのかも。
50回目のファーストキス
監督:ピーター・シーガル
50 FIRST DATES
2004年 アメリカ
アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演の『ウェディング・シンガー』ではない方、『50回目のファーストキス』をDVD鑑賞。ハワイが舞台でアダム・サンドラーということで『パンチドランク・ラブ』を思い出しますが、あんなふうに切迫して痛々しい『ポンヌフの恋人』のような物語ではなく、ドリューが記憶障害という役どころは痛いといえば痛いですが、『ウェディング・シンガー』再びの楽しいラブコメです。ドリューがまだまだというか、ますますというか、素敵でしたよ。ハワイもいいなぁ。
そして、ひと粒のひかり
監督:ジョシュア・マーストン
MARIA FULL OF GRACE
2004年 アメリカ・コロンビア
サンダンス観客賞受賞のコロンビア映画。コロンビアからニューヨークに麻薬を密入国する仕事を引き受けた女性たちの話はなかなかヘヴィーではありました。勝新みたくパンツの中だと簡単に見つかっちゃうのか、カプセルを大量に飲み込んで体内につめこんで密輸させるなんて強烈でしたよ。
バス174
監督:ジョゼ・パジーリャ
ÔNIBUS 174
2002年 ブラジル
ブラジルで起きたバスジャック事件の生中継された実際のニュース映像を中心に、犯人や事件にまつわる人物のインタビューと背後関係としてストリートチルドレンやスラム、貧困層という、ブラジル社会問題・政治問題も絡めて描かれた作品。映画じゃない、ニュース映像が伝える生々しい恐怖だけではなく、ニュースでは目に見えない、伝わらない、伝えられない裏側の恐ろしさが、なんとも重い。ブラジルは怖いね、と言ってディナーを続けられる日本に住んでいる幸せを実感してしまう。
くたばれハリウッド
監督:ブレット・モーゲン、ナネット・バースタイン
THE KID STAYS IN THE PICTURE [ 2002年 アメリカ ]
パラマウント映画をメジャーへと導いたプロデューサー、ロバート・エバンスの半生を描いたドキュメント作品。この人がいなかったら『ゴッドファーザー』も『ローズマリーの赤ちゃん』も『チャイナタウン』も生まれなかったということで、感謝しなくてはいけませんね。ものづくりの才覚に長けた彼の生き方や考え方は簡単にマネできるものではないですが、クリエイターを志す人たちにとって、おおいに刺激になる一本だと思います。
キングコング
監督:ピーター・ジャクソン
KING KONG
2005年 アメリカ
映画ってスゴイなぁー!って思えるド迫力でありました。スリルと興奮の大冒険ですが、あんなの最初の段階で即死ですな。獣たちの暴れっぷりが爽快です。これを泣かせる映画に仕立て上げたピーター・ジャクソンは立派。ナオミ・ワッツは一時期のジュリアン・ムーアのように、仕事が増えそうですね。
カスタムメイド10.30
監督:ANIKI
2005年 日本
映画としてはヒドイ部類に入るものだと思いますが、民生のライブシーンはずっと泣きっぱなしでしたよぉ。ふれあい、息子、ラーメン食べたい、さすらい、現地で観てたときはただただすごくてワクワクしすぎて全然泣かなかったのですが、一年経ってスクリーンで再生されると、ものすごく込み上げてくるものがありました。いやー、ほんとにあのライブは素晴らしかった! 映画では西門えりかがやはりすごくかわいかったです。
フェスティバル・エクスプレス
監督:ボブ・スミートン
FESTIVAL EXPRESS
2003年 イギリス・オランダ
1970年、カナダ横断列車で旅するロックンロールサーカス。当時のユートピア、ロックフェスティバル原風景の貴重な記録は今観てもすごいインパクトありますね。THE BANDとジャニス・ジョプリンが最高にカッコエエ!!