open-air

オペレーション・メコン

CINEMA

オペレーション・メコン

Operation Mekong
監督:ダンテ・ラム
2016年 中国・香港

TOHOシネマズ六本木にて開催中の東京国際映画祭でダンテ・ラム監督『メコン大作戦』。実話をベースに、アクションは創作で7割増し(監督談)という、西部警察やランボーもビックリのこれもまた激戦たる一本! 敵も味方も容赦無く殺傷されまくるアクションの凄さに油断して、完全にフィクション目線で楽しんでしまったところに、エンドロールで実話だと強調される、実際の人物の写真が出てぞわぞわした。本国では2週連続1位とヒット中。めっちゃ面白かった!!! 監督のサインももらった!

SCOOP!

CINEMA

SCOOP!

監督:大根仁
2016年 日本

下世話な芸能スキャンダル報道からロバート・キャパのマスターピースまで、一気に振り切ってみせる素晴らしいエンタメ作品。中目黒があんなことになっていたとは! 街でたまに見かける、エンブレムまで全面黒マットで塗装された車は、やはりこの手の人たちが乗っているのか?! 最低で最高と言う、二階堂ふみが最高! スケベ全開おじさんの福山雅治と、洞窟おじさんがキメまくってサイコになっちゃったかのようなリリー・フランキーも、たっぷり見応えありました。テレビの深夜ドラマで復活して欲しい。

映画 聲の形

CINEMA

映画 聲の形

監督:山田尚子
2016年 日本

観る前から悪いはずはないという自信が確信に変わる素晴らしさ!!! 大傑作。いじめカッコ悪いでもなく、愛は地球を救うでもなく、もがきにもがく若者たちの成長を真摯に捉えた今年最上の青春群像劇。アメリカ映画『きっと、星のせいじゃない。』(これも必見!)のときもそうだったけど、この年代が主人公の作品は保護者目線でも観てしまう。音楽はagraphの牛尾さん。

プロジェクトX

CINEMA

プロジェクトX

Project X
監督:ニマ・ヌリザデ
2012年 アメリカ

プロジェクトXと言っても、地上の星のそれではなく、トム・クルーズ『卒業白書』の現代版のような、高校生が自宅でハチャメチャなパーティーをやる悪ふざけを極めた一夜を、POV撮影でつらぬいた作品。アメリカ映画でこの手のホームパーティーは何度となく描かれているものの、日本の小市民としてはまるで現実味のないSFを観てるような感覚でいつも観てしまう。一度でいいからこんな経験してみたい!

君の名は。

CINEMA

君の名は。

監督:新海誠
2016年 日本

転校生だけではなく、イルマーレな飛躍もあり、最後は本気で震えた大傑作。メロメロになって、ボロボロになって、こんなにも昂ぶるとは思ってもいなかった。めちゃめちゃ素晴らしかった!!! 帰りは総武線で代々木経由で帰らせていただきました! 『シン・ゴジラ』『君の名は。』と年間ベスト級の作品が立て続けに公開されて、動員も年間ベスト級に爆裂ヒットしてるって、かなり凄いことかもしれない。

バクマン。

CINEMA

バクマン。

監督:大根仁
2015年 日本

両さん連載終了発表のタイミングで観る映画『バクマン。』。どストレートな漫画愛、ジャンプ愛全開! 天才ではない主人公の友情・努力・勝利。モノを作る情熱と対象への愛情がどれほど大切か。今更ながら、めっちゃ良かった! エンドロールが公開時から絶賛されたとおり素晴らしかったけど、天久聖一が手がけた傑作PV「電気グルーヴ20周年のうた」があったから、ここまでのクオリティに仕上がったような気もする。

シン・ゴジラ

CINEMA

シン・ゴジラ

監督:庵野秀明
2016年 日本

新宿ゴジラヘッドの真下で観る『シン・ゴジラ』。石原さとみの芝居は今までずっと苦手でしたが、この役なら違和感なし。好きなようにやる、映画のように腹を括ったすべてのスタッフ、出演者の魂が放射される新世紀ゴジラ。破格に面白かったです。素晴らしい。感服。よかった。

シング・ストリート 未来へのうた

CINEMA

シング・ストリート 未来へのうた

Sing Street
監督:ジョン・カーニー
2015年 アイルランド・イギリス・アメリカ

8月7日に閉館する渋谷パルコ。それに伴ってシネクイントも閉館ということで、最後の上映作品『シング・ストリート』を観てきました。今作も評判の良いジョン・カーニー監督作品ですが、主人公がわりと勝ち組な高校生だったので、物語にグッとくることはなかったかも。ジョン・ヒューズの偉大さと、今作絡みの音楽でいうとホール&オーツの偉大さを改めて感じました。

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

CINEMA

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

God Help the Girl
監督:スチュアート・マードック
2014年 イギリス

ベル&セバスチャンのスチュアート・マードック監督が書いた曲をエミリー・ブラウニングがいっぱい歌うという、グラスゴー発の完璧なるアイドル映画! これはもう「カワイイ」と形容する以外ない! 何より音楽と女の子がキラキラしていながら、物語は鬱な主人公だったりで、本当にザ・スミスが大好きなんだなぁというのも、エンドロールまで伝わってきます。そんなスチュアートの情熱にも好感。よかった!

転校生 さよならあなた

CINEMA

転校生 さよならあなた

監督:大林宣彦
2007年 日本

2007年の大林宣彦監督自身による、長野に舞台を移した『転校生』25年ぶりのリメイクというよりリブート作品。監督から「20年に1人の逸材」と評された初主演となる蓮佛美沙子がとにかくよい。君は僕のために死ねる、入れ替わりと死別を描いたNHKドラマ『さよなら私』(これも素晴らしい作品)のアイデアはむしろこっちだった。大林宣彦恐るべし。前作とともに青春映画の記念碑的傑作。