

10クローバーフィールド・レーン
10 Cloverfield Lane
監督:ダン・トラクテンバーグ
2016年 アメリカ
めちゃめちゃ面白かった!!!! スリル満点! 前作関係なし! ダイ・ハード! ジョン・グッドマンの『バートン・フィンク』級の怪演もさることながら、話の真偽が確認できず、知りたい情報が何一つわからないのは、現代の感性だと十分すぎる恐怖体験だったわけで、そこのところが『10クローバーフィールド・レーン』の肝だったようにも思える。『セッション』のデミアン・チャゼルが脚本に参加。ブラッドリー・クーパーが声のみで出演している。


インターンシップ
The Internship
監督:ショーン・レヴィ
2013年 アメリカ
ヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンが失業してGoogleにインターンシップで入る物語。劇場未公開作だけど、すごく面白い。ヴィンス・ヴォーンは脚本も担当してます。Google全面協力で実際の本社で撮影されたらしい。ネットの時代も個々の人間力とチームワークって大事。


山河ノスタルジア
Mountains May Depart
監督:ジャ・ジャンクー
2015年 中国・日本・フランス
ル・シネマで『山河ノスタルジア』観て、遅いランチで餃子を食す。今回のジャ・ジャンクー作品でも、半端な空き地のだだっ広さに、中国国土の巨大さを感じます。PET SHOP BOYSでワイワイ踊る1999年で幕開け、2014年、2025年と時を超えて描かれる。豊かさはバブルなのか。故郷、母親、母国語を求める未来を憂うGO WESTエレジー。


レヴェナント 蘇えりし者
The Revenant
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
2015年 アメリカ
ありえないような話だけど、これが実話を基にした小説の映画化作品。自然に襲われ、動物に襲われ、人間に襲われ、亡霊さながらディカプリオのガッツが凄い。役者も含めた画力の凄さに圧倒される。妥協のない、容赦のない、凄まじい映画。イニャリトゥにとって、デビュー作『アモーレス・ペロス』以来のギラギラした大傑作。


スポットライト 世紀のスクープ
Spotlight
監督:トム・マッカーシー
2015年 アメリカ
日本ではカトリック教とも馴染み薄いし、地味で実直な作品だけに、アカデミー作品賞を獲ったことは、物凄い宣伝になってよかったのではないか。物を発する側の姿勢の在り方は、マスコミや記者に限らず、我々も観るべきところがあったと思う。


ルーム
Room
監督:レニー・アブラハムソン
2015年 アイルランド・カナダ
ものすごくいたたまれない話だし、類似する実際の事件があったなんて、想像したくもないけど、子供の目線で描かれる全てに、いたく心を揺すぶられました。素晴らしかった。子役の男の子ジェイコブ・トレンブレイが本当に素晴らしかった。


インサイダーズ 内部者たち
Inside Men
監督:ウ・ミンホ
2015年 韓国
今年のアカデミー賞受賞式のプレゼンターを務めたスーパースター、イ・ビョンホン主演作。観客4人しかいなかったけど、韓国では800万人超えのR指定作品映画動員歴代ナンバー1のヒット作。これが大当たりする韓国って凄いというか、これが大当たりするから韓国なんだなぁ。銃器が一切出ない武器選びのセンスがまぁ〜コワ!という、これぞ韓国な王道バイオレンス超ハード社会派エンタメ! 最高!!!


マネー・ショート 華麗なる大逆転
The Big Short
監督:アダム・マッケイ
2015年 アメリカ
どっかの人間が国家予算レベルのお金を瞬間的に動かせる金融の世界の怖さを知ると、迂闊に投資なんてできないことを思い知る。投資で勝ったとしても、誰かのためになるわけでもない何の対価でもないわけで、人としては真面目に働いてナンボだと思う。勝ち抜いた連中がヒーローではなく、出てくるみんながみんな腹黒く悪いという、映画はすっごく面白かった!!


オデッセイ
The Martian
監督:リドリー・スコット
2015年 アメリカ
面白かったけど、アカデミー作品賞ノミネーションされるほどの作品なのかなぁという気もする。こういう話だと、とことん容赦ない映画が好きな自分にとって、観ていてちっとも不安な気持ちにならなかったのが、残念なところ。火星の生活ではなく、スターマンだった。


WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT
監督:佐渡岳利
2015年 日本
渋谷wwwにて、スペースシャワーのイベント「MOVIE CURATION」で『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』。2時間座るにはツラい椅子でしたが、ライブハウスの分厚い音響システムで観る価値は充分にありました。海外の観客が熱狂しまくるライブシーンは、どの会場でも、どの曲でも、音の良さも相まって、ひたすら胸を打たれます。素晴らしい。今年のツアーは海外の大舞台を見据えたものになるのか、期待したいです。
上映後の監督と掟さんのトークショーは保育園のお迎えのため、途中退出。無念。掟さんが2006年の解散危機の話もしてたけど、この映画を観て、Perfumeが売れて本当によかった!と改めて思いました。
