

ストレイト・アウタ・コンプトン
Straight Outta Compton
監督:F・ゲイリー・グレイ
2015年 アメリカ
ヒップホップな映画は『Juice』や『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』の頃からいろいろ観てて、だいたい当たりに思えますが、今作も大当たり! 警察から差別・敵視されたギャングスタラップの命がけ具合がビンビンに伝わります。アイス・キューブが激似で凄いと思って観てたけど、演じてるの実の息子だった!


DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧
監督:大根仁
2015年 日本
年末観る予定だったけど、ギックリ腰で延期してた『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧』。新年8日、ようやく新宿バルト9で電気映画詣で。電気は命のバンドだけに、観るまで不安もあったのですが、しみじみと、ゆらゆらと、ちゃんと安心して観れました。いつまでも観てられると思わせる編集も音響もお見事。個人的なハイライトはVOXXXから長期休止後の2006年フジロックかなぁ。この映画でのサカナ山口氏はひとりだけ若いし外側のポジションなので立ち位置は小さいけど、次世代への宣伝役を買って出てるところは、ありがたいと思った。電気ファンだけでなく、他人に勧められる映画になってるので、延長上映されるくらいヒットしてよかった! もっと長いバージョンや副音声版とか、いろいろ観てみたい。電気グルーヴ万歳!!


スター・ウォーズ フォースの覚醒
STAR WARS: THE FORCE AWAKENS
監督:J・J・エイブラムス
2015年 アメリカ
いろいろウッカリ情報見てしまう前に観に行ってよかった! 観た人同士でいろいろ言いたいところですが、とにかくフォースは覚醒したし、スター・ウォーズそのものを再度覚醒させた作品でもありました! 次回作が待ち遠しい。


I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
THE PEANUTS MOVIE
監督:スティーヴ・マーティノ
2015年 アメリカ
谷啓、なべおさみから鈴木福くんへと継承されたチャーリー・ブラウン。I LOVE スヌーピーというより、I LOVE ピーナッツなピーナッツファン必見の映画です!! 最後に何故か絢香のバラードが流れるのがなぁ…。マルマルモリモリくらい可愛げのある曲なら良かったのに。まあでも、わが子と観た映画としては、前回のプリパラより、断然楽しめました。親子連れじゃない客の方が多かったです。


エベレスト 3D
EVEREST
監督:バルタザール・コルマウクル
2015年 アメリカ
TOHOシネマズ新宿にてIMAX 3D版『エベレスト 3D』。公開2日目、山ガールブームは終わったのか、男性客だらけ。雪山遭難映画としては、わが国の『八甲田山』に遠く及ばない駄作なので、邦題に「3D」と追加したのは、興味をそそる意味でナイスだったと思う(2Dでの上映もあるわけですが…。あとソフト化するときどうするのだろう?)。凄い映像は観れる。凄いところだと思う。がしかし、肝心な山の迫力や怖さがイマイチ伝わりきらない作りで、自分もそこにいるかのような映画とのシンクロ率が低くて残念。


ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
MISSION: IMPOSSIBLE – ROGUE NATION
監督:クリストファー・マッカリー
2015年 アメリカ
超一級!!! トム・クルーズのジャッキー化がえらいことになりつつある中、レベッカ・ファーガソンが惚れ惚れする格好良さ! イギリス人にしてはえらく綺麗だなぁ…と思って観てましたが、スウェーデン出身のハーフのようです。いつものチームに彼女の存在が加わったおかげで、007というよりルパン三世的なコンビ芸がより鮮明に見えたのも面白い。


第七天国
7TH HEAVEN
監督:フランク・ボーゼイジ
1927年 アメリカ
サイレント時代のロマンチックな名作『第七天国』。下水道で働きながらも上を目指すポジティブな男と、義理の姉からいじめられっぱなしの娘との、美しいメロドラマ。階段を上るシーンなど、いま観てもグッとくるシーンが満載で素晴らしく、「下なんか見るな、いつも上を見ろ」という台詞にハッとする。子供時代の永六輔が淀川長治からこの映画の話を聞いたから、後に「上を向いて歩こう」を書いたのではないかとも言われているようだ。


ガールズ・ステップ
監督:川村泰祐
2015年 日本
思った以上にずっと良くて、『リンダ リンダ リンダ』ばりの快作でした! 将来の榮倉奈々のような、石井杏奈のダンスのキレは流石プロ。ダンス部メンバー女子5人の友情と、何よりダンスの頑張りは、ベタだからこそ胸を熱くさせるものがあったと思う。恋愛メインでない、部活の青春映画は素直に気持ちよくなれますね。いまの時代、2012年度以降、中学の体育でダンスが必修になっているらしい。リズム感の底上げとともに、音楽的センスも変化していくのかもしれない。


アイ・アム・サム
I AM SAM
監督:ジェシー・ネルソン
2002年 アメリカ
ビートルズカバー集のサントラは聴いても、映画はずっと観ないままだった『アイ・アム・サム』、めっちゃよかった。もっと説教臭い映画かと思ってたけど、すごく気楽に小粋に楽しめて、本当によかった。特にミシェル・ファイファー、めっちゃよかった!
ビートルズの曲は勝手に涙腺緩んでしまうので、反則な気もするけど、ビートルズなしにこの父娘の関係は築けない「愛こそはすべて」な話でもあるから仕方がない。サントラに入ってても、Nick Caveの「Let It Be」とか劇中で使用されなかった曲があるけど、サントラ大ヒットしたからいいのかなぁ。映画の使用曲が全部カバーになったのは、ビートルズ自体の楽曲使用料が高すぎるかららしい。


野火
監督:塚本晋也
2014年 日本
大岡昇平の戦争体験小説を塚本晋也監督念願の映画化。戦後70年、戦争体験者がいないからこそ、感動抜き、説明抜きに描ききった壮絶な戦場。味方の軍に味方がいない、ここまでくると生き延びることが正しいのかどうかさえわからない。劇場で体験できてよかったと思える、重要な作品。
