ディパーテッド
監督:マーティン・スコセッシ
THE DEPARTED [ 2006年 アメリカ ]
言わずと知れた『インファナル・アフェア』のリメイクですが、より重厚というかコッテリというかニコルソンな映画でした。オープニングでストーンズが流れるのは『ミーン・ストリート』を思い出させるスコセッシなりのファンサービスなのか、強引に自分の映画にした感じもしないでもないかと。こっちも悪くないですが、『インファナル・アフェア』の素晴らしさを再認識しましたよ。スコセッシとギャング映画の相性を考えると、香港の脚本家とガッツリ組んで一本作って欲しいですね。
少年ナイフ [ 2007.06.10. 銀座アップルストア ]
局地的な雷雨が過ぎ去った夕刻、柄にもなく銀座に出掛けてきました。というのも銀座アップルストアで、少年ナイフのフリーライブがあったから。これがもうすんごい楽しかった~!! ナイフを観たのは10年くらい前豊洲フジロック以来で、メンバーも変わっちゃったけど、改めて惚れ直しましたよ! 26年目だって! ギターポップ&ロックの真髄ですよ。アップルストアでイベント見るのは初めてだったけど、セミナーとかワークショップでおもに使用されている、ちっちゃい試写室みたいなところだから、ドラムもほとんど生音だし、ギターもアンプからほぼダイレクトに伝わって、いっしょにスタジオ入って聴いてる気分。最大級の賛辞を込めて少年ナイフは日本のラモーンズだと断言します!
1.ロケットに乗って 2.Girl's Rock 3.Top Of The World 4.重力無重力 5.Rubber Band 6.A Map Master 7.Ramones Forever 8.スパム警告 9.オレンジの太陽 10.Giant Kitty 11.アントニオバカ貝
RED HOT CHILI PEPPERS [ 2007.06.05. 東京ドーム ]
スタジアム級の人気を認めながらもドームで観る事に違和感を感じていましたが、始まったら何の抵抗もなくガッツリ盛り上がれました。ステージの大きさ関係なくいつも通り小さく集まって演奏するバンドの圧倒的な力を見せつけられた感じです。凄かった! あっぱれ! サイコー! でもって、ジョン・フルシャンテ大好きだー!! 超絶でありながら泣きのギターが今日もたまりませんでした。ソロ弾き語りでのコーナーはアバとフリートウッドマック。猛烈によかったよぉ~。
1. CAN'T STOP 2. DANI CALIFORNIA 3. SCAR TISSUE 4. CHARLIE 5. READYMADE 6. THROW AWAY YOUR TELEVISION 7. BLOOD SUGAR SEX MAGIK 8. JOHN FRUCIANTE'S SOLO(SOS~SONGBIRD) 9. SNOW((HEY OH)) 10. GET ON TOP 11. C'MON GIRL 12. ME & MY FRIEND 13. DON'T FORGET ME 14. TELL ME BABY 15. CALIFORNICATION 16. BY THE WAY
encore
17. UNDER THE BRIDGE 18. GIVE IT AWAY
NINE INCH NAILS [ 2007.05.19. 新木場スタジオコースト ]
ステージが見えないくらい思いっきりスモークが焚かれ、客電がついたままトレント・レズナー降臨でライブスタート。鬼凄いテンションを間近で観れて、こっちもアドレナリン出まくりで、160アドレナくらい出てたかも。久々に跳びはねて大量の汗をかきまして、脚の筋肉が張っております。いやー素晴らしかった!
1. SOMEWHAT DAMAGED 2. YOU KNOW WHAT YOU ARE? 3. SIN 4. MARCH OF THE PIGS 5. SOMETHING I CAN NEVER HAVE 6. THE BEGINNING OF THE END 7. SURVIVALISM 8. RUINER 9. BURN 10. GAVE UP 11. HELP ME I AM IN HELL 12. ME I'M NOT 13. REPTILE 14. THE FRAIL 15. THE GOOD SOLDIER 16. WISH 17. ONLY 18. CAPITAL G 19. SUCK 20. DEAD SOULS 21. THE HAND THAT FEEDS 22. HEAD LIKE A HOLE
MY LITTLE LOVER [ 2007.05.07. 渋谷AX ]
夫の小林武史が離れてAKKOのソロ形態で昨年再出発したらしく、今日のライブも代表曲に偏らずソロのイメージがやや強い印象。デビューが95年ということで年齢層高くて、AXより元・渋公の方がよかった気もしますが、お客さんいっぱいでした。まともにCD買って聴いたことはなかったマイラバですが、昔のヒット曲は記憶に刷り込まれて懐かしさが甦りますね。まさにハロー・アゲインなライブ。マイラバが築いたものは、Every Little Thingがごっそり引き継いでるようにも思え、小林武史ということでMr.Childrenのようにも聞こえ、IVYがJ-POPをやった感じといったら褒めすぎでしょうか。黒いドレスのAKKOは素敵な人妻でしたよ。ベースのTOKIEねえさんもよかったです。
1.チャンス 2.travelling with nature 3.月とプラモデル 4.ANIMAL LIFE 5.新しい愛のかたち 6.YES ~free flower~ 7.あふれる 8.午後の曳航 9.り・ぼん 10.recall 11.インスピレーション 12.Hello, Again ~昔からある場所~ 13.Delicacy 14.evergreen
encore
15.Man & Woman 16.いとしい毎日
恋愛睡眠のすすめ
監督:ミシェル・ゴンドリー
LA SCIENCE DES RÊVES [ 2006年 フランス・イタリア ]
ワンカットワンカット猛烈に手の込んだ映像に唸りながら、ラブコメの面白さも十分楽しみながら、ハッピーとは言えない、病を癒しきれない傷というか悲壮感というか、重さがズシっと胸に残る映画でありました。ガエルが珍しくギラギラしてないけど、別の魅力で女性ファンが新たに増えそうです。シャルロットはなまいき盛りをとっくに過ぎて、かわいさよりカッコよさを極めていきそうな、もっと年取ったらパティ・スミスみたいになりそうな感じでした。
バベル
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
BABEL [ 2006年 アメリカ ]
監督の芸風は特に変わりはないものの、重さは徐々に軽くなっているのかもなので、今作がいろんな賞レースに顔を出すなど、いちばん一般受けするのも納得の内容。話題の菊池凛子は女子高生としては無理がある気もしますが、制服姿と外国人目線では高校生として問題ないのでしょう。露出が多すぎでしたが役はよかったと思います。もっと絶望的な映画かと思いましたが、となりの人の手を握りたくなるような映画でした。全体的に途中で終わっちゃった気もしないでもない・・・。
東京裁判
監督:小林正樹
[ 1983年 日本 ]
第二次世界大戦終戦後に行われた
東京裁判こと極東国際軍事裁判のドキュメント映画。日本の歴史教育は縄文時代が出発点であるため、近現代史のところがうやむやであることが多いわけで、こうした当時の映像で生々しく戦争の時代を振り返ることは、重要なことなのかもしれない。朝まで生テレビなどでよく話題になる東京裁判が、裁判として問題だらけの正当性を欠いた一方的なものであったことを、ようやくはっきりと知ることができたし、日本人戦犯をアメリカ人が弁護していたことなど、いろいろ驚きや発見のある映画だった。時代は変わると言えども、戦争と敗戦を経験して今の日本があることを、しっかり認識しておかねばなぁと思う。
ロッキー・ザ・ファイナル
監督:シルヴェスター・スタローン
ROCKY BALBOA [ 2006年 アメリカ ]
シリーズ第6作『ロッキー・ザ・ファイナル』。タイトル通り、ロッキーシリーズの最後を見届ける、切なさとわびしさが全編を覆っていながらも、サービス精神満載で気持ちの良い、実にロッキーな映画だったと思う。とうとう最後までレギュラーを務めたポーリーが「オレはロクでなしな兄貴だった」と語ったところが、今回いちばんグッときたなぁ。如何にしてロッキーはリングからエイドリアンと叫ぶに至ったか、その小さな美しい物語から30年。この原点の第一作が本当に素晴らしくて素晴らしくて大好きで、そこだけはわかってほしいと強く願うのであります。
インファナル・アフェア
監督:アラン・マック、アンドリュー・ラウ
INFERNAL AFFAIRS [ 2002年 香港 ]
『インファナル・アフェア』三部作をまとめて鑑賞。ハリウッドリメイクの『ディパーテッド』がアカデミー賞を獲ったりしたこともあり、前後の話も観てみようかと思ってやってみました。ストーリーの時制順に『II』『I』『III』の流れで観ましたが、『III』は現在と過去が入り乱れでかなり混乱するなぁ。ヤンとラウとサムと警視の四者がものすごく高いレベルで、ギリギリの駆け引きを繰り広げる映画のテンションを思うと、やっぱ『I』の完成度が群を抜いております。素晴らしいです。