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MATTHEW SWEET / THE VELVET CRUSH [ 2004.08.23. 渋谷クラブクアトロ ]

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MATTHEW SWEET / THE VELVET CRUSH [ 2004.08.23. 渋谷クラブクアトロ ]

地味に無限の膨張を続けているかのような肉体はギターポップの横綱と呼ぶにふさわしいマシュー・スウィート。その貫禄からギタポ界のニール・ヤングというか、蝶ネクタイでも締めてれば、ジャック・ブラックと見間違いそうなスクール・オブ・ポップなメロディが次から次と溢れ出る。ヴェルヴェット・クラッシュはバックを務めながら、今回は途中で主役交代となり自曲を披露する、なんという贅沢な共演。それなりの年齢といった客層が盛り上がれるバンドにも、それなりの根強いファンがいるだけに、多くは解散したり活動してるのか不明だったりするようなのも多々あるわけですが、この手のライブを観れる機会がもっと増えればなぁ。まあしかし、マシューは太ってもハゲないで本当によかったですね。

set list
1.DANDELION 2.I'VE BEEN WAITING 3.TIME CAPSULE 4.DEAD SMILE 5.IF TIME PERMITS 6.HOLLOW 7.YOU DON'T LOVE ME 8.UGLY TRUTH 9.IN MY TREE 10.SICK OF MYSELF 11.HOLD ME UP 12.MY BLANK PAGES 13.CONNECTION 14.PLAY FOR KEEPS 15.GOIN TO MY HEAD 16.DO WHAT YOU WANT 17.ASH AND EARTH 18.ATMOSPHERE 19.DIVINE INTERVENTION 20.WAIT 21.SOMEONE TO PULL THE TRIGGER 22.EVANGELINE 23.OCEAN IN BETWEEN
encore 1
24.GIRLFRIEND 25.DRIVE ME DOWN
encore 2
26.THE BIG CATS SHAMBALA
FUJI ROCK FESTIVAL ’04 [ 2004.07.30-08.01. 苗場スキー場 ]

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FUJI ROCK FESTIVAL ’04 [ 2004.07.30-08.01. 苗場スキー場 ]

今年から3日間通しで36000円のチケットしか販売しない方針に踏み切ったフジロックフェスティバル。結果、先週のロックオデッセイと同じくダフ屋が定価以下の割り引きで裁く声が響くという、昨年と比べるとやや客足が鈍いものとなった。会場の苗場スキー場が、どうにも人集めには適さないロケーションなだけに、おかげで快適に過ごすことができたわけですが、なんだかんだとイベントが増えている昨今ではあるけれど、客として一日10000円を超えるのは、相当シビアに見極めざるを得ないということなのだろう。フェスバブルと言われた昨年から一転、いかによりよいバランスを見出すことができるか、ひとつの転換期を迎えているのかもしれない。

■第1日
PE’Z – green stage
行きの新幹線で偶然にも苗場プリンス女子部屋チームご一行と遭遇してしまうという、妙なスタートを切った初日。いつかは苗プリ、そんな毎年抱く夢は今年も叶わず、湯沢の宿舎に荷物を置いて、いざ会場へ。天気は晴れ、そして強風(キャンプの人はテントが飛ばされそうで大変だったとか)。予報ほど猛暑にはならず。今年から導入されたICチップ内蔵リストバンドの効果やいかに? 会場ではゲート先のトイレエリアからオアシス屋台村への橋が新たに架けられていて、すごく便利! あと雨のあとのぬかるみや砂埃を和らげるウッドチップが大体の道で敷かれていて、これは環境面での大きな進歩と言える。さて、軽く食事を済ませて、ゆるりとしたグリーンステージでPE’Zを鑑賞。ホーンとシンセノイズが気持ち良く抜ける。フジのような山の中だとなおさらで、野外でのライブは昼間の方が映えますね。

The Blind Boys Of Alabama – green stage
続けざまにガラーンとしたグリーンのモッシュピット脇でブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ。ゴスペルとブルースを基調としたおじいさんバンド。ブラインドの名の通り盲目ではあれど、素晴らしい歌声&美しきロングシャウトは大いに見応えのあるものだった。ゴールドのスーツがまた年期が入っていい感じ。渋い!

Snow Patrol – red marquee
まさかと言ってもいい程大入り大盛況だったスノーパトロール。ド・インディの人たちとばかり思っていたのに、今年出た新作はそこそこヒットしてしまったブー・ラドリーズ現象ってことか。やや雑な感じの演奏もフェスの雰囲気作りに一役買ってるかのような、ノリでうまく押し切った、楽しいライブではありました。レッドマーキーは屋根付きタテ長の構造でライブ観るには無理して前に行かないとステージが楽しめないのがイヤなところ。そろそろここでライブやるのは無くしちゃうか、DJ専門ダンスステージとかにしてもいいのではないか。

Begin – field of heaven
気持ちの良いボードウォークの途中、青柳さん楽団の姿を見掛けつつ、オレンジコートでの想い出波止場&DJおじいさんに少々立ち止まり(DJおじいさんとはオレンジコートを仕切っていた人物とのウワサ)、お隣フィールド・オブ・ヘブンで今年のベストアクトのひとつと断言してもいいBEGINを観る。気付けば来年バンドの15周年という、イカ天最長寿バンドでもあるわけで(たまも解散してしまいましたね)、彼らの実力と日本が誇る音楽文化「島唄」の底力に心底魅せられた至福の時間。掛け声や踊りに意味はなくとも、それで得られる一体感の気持ち良さをここにいた全員が気付かされたのだった。盛り上がった末の「涙そうそう」がまたグッと来てしまったわけで、名曲とともに忘れられないライブとなった。

PJ Harvey – green stage
何気に8年か9年振りの日本ということで、ずっと観たかったPJ HARVEY。真っ赤なワンピースにはPJ HARVEYの文字入りで、背中に新作ジャケットをプリントした布を貼り、ネックレスもデッカイPJのアクセサリーと、なかなか見応えのある衣装に気を取られる間もなく、激情掻き毟られる音と歌声にシビれまくりでありました。これほどスタイリッシュで熱いロックを感じさせるのは、かつてデュエットしたこともあったけど、ニック・ケイヴに近いカッコ良さがありますね。昨今のガレージバンドと似て否なる、どこか湿った、されどドライな独特の質感がロック心を揺さぶられます。新旧織り混ぜたセットに感動しつつ、「RID OF ME」をエレキ弾き語りなんて、無茶苦茶ロックだったと思う。

Pixies – green stage
世界一カッコ良かったバンドから、世界一カッコ良いバンドへ。世界中のファンが待ち侘びた再結成をついに果たし、過去から現在のものと甦ったデブとハゲの妖精たち。念願悲願の初来日のステージが、この日、とうとう現実のものとなったのだ。歓喜に沸きまくるフジロック。僕がわざわざ苗場まで来たのはフジロックに行くためではない。ピクシーズを観るためだ。昼間の天気もすっかり様変わりし、時折降り出す涙雨もなんのその。昨年観て最高に良かったブリーダーズもそうだったけど、キム・ディールの終始絶えない笑顔が全てを表わしているような、嬉しさ爆発のオンステージ。演奏の出来としては、時差ボケだったと思いたいほど、音源で聴いた再結成アメリカツアー直後のコーチェラフェスの方がずっとマシだったりするレベルではあったが、イントロ始まるたびに絶叫ですよ。これしかない。ここしかない。残りの日程など関係なく全ての体力を使い果たし、その後延々腰痛に苦しむことになるも、悔いはなし。「マタネ!」というか「マタ来年!」で頼む。来年のスケジュールは未定だったはず!

Lou Reed – green stage
すっかり放心状態でチルアウトとばかり、東京事変に行く気力は完全に消滅。機会があればどこかで観れるだろう。それよりやっぱりルー・リード。年々グリーンの人口集中度合が低下していると思うのは僕だけだろうか? トリの場面ですら余裕ありすぎるのは、ちょっとどうかと思った。ドラムの入ったバンド編成ながら、チルアウト気分を増長させる渋すぎる選曲は、ものの見事に局地的にしか盛り上がらなかったものの、この音の素晴らしさはルー・リードここにありと言わんばかりの見事なものだった。ミュージシャンや業界関係者などは大いに勉強になったことだろう。徐々にバンドの温度を上げていきつつ、この日は長い曲連発で間奏を延ばしまくり、ズレた眼鏡を直しながらギターソロを弾きまくるという、ジャムセッションさながらのマニアックなステージ。元気なカラダでもう一度じっくり観たかったと思わせる、もの凄くいいライブだった。

■第2日
初日にピークを持ってきたがために、すっかり足腰がへばった2日目土曜日。バスで苗場に着くなり雨という天候も悪コンディションで、いまがチャンスとドラゴンドラに乗ってみる。全長が5キロを超え、片道20分ちょいというのは、さすがに長く、山超え谷超え、結構な傾斜もあったりと楽しい乗り物だった。山頂では踊っている人あり、紙芝居している人あり、ハンモックで寝る人あり、着ぐるみとたわむれる人あり、と様々。ここでも強風で雨が降ったり止んだりと、スカっとのんびりできなかったのが残念。

Official Jimi Hendrix Tribute Band – green stage
ジミ・ヘンドリックス伝説のウッドストックのステージでも一緒だったミッチー・ミッチェル(ドラム)とビリー・コックス(ベース)をメインに据えたトリビュートバンド。途中、スティーヴィ・サラスがゲストで出たり。こういうのは一目見ずにはいられないわけですが、ドラムはかなり辛そうな感じでモタモタ叩いてました。今年のメンツはおじいちゃん多すぎ。渋い!

UA – orange court
先日のツアーと同じ編成によるJAZZチックなアンサンブルでまったりと楽しもうかと思っていたものの、如何せん天気が冴えない今日はガツンとやってくれないと盛り上がらない。そんな気分もあって、タイミングが悪かった。

斉藤和義 – field of heaven
新作『青春ブルース』が素晴らしかったのと、ライブを観るのがちょっと久しぶりだったので、期待してた斉藤和義。シンプルな3ピース編成で悪いはずがなく、歌うたいおよびギタープレイヤーとしての実力をバッチリと披露していた。アコースティックギターで新作中心の歌から、後半はエレキに持ち替え得意の下ネタも飛び出す展開へ。「苗場のみなさん、おちんち〜ん!!」 ようやく乗ってきたぞ、というところで時間いっぱい。まだまだ名曲があるのに、もっと聴きたかったなぁ。

Belle & Sebastian – field of heaven
もはや立ってるのも辛い状態で、コートニー・ラブが出たかどうかも後日談で済まそうと、2日目全体がどうにも持ち上がらないままベルセバに突入。機材の調子も優れなかったようだが、新しい曲がほとんどでこっちもイマイチ乗り切れず。明日もやるのはわかるけど、出し惜しみしなくていいのになぁ。

The Charlatans – red marquee
体力の限界。今日の最後をコレに決めて、コシヒカリラガービールを注入。いつかのWINOが前座で出た川崎クラブチッタ以来のシャーラタンズ。「夏は飛ばし!だよね」とは矢沢永吉がロックオデッセイを前に語った言葉であるが、その通り「WEIRDO」「THE ONLY ONE I KNOW」というスタートダッシュで飛ばしまくってくれたシャーラタンズに今日一日の鬱積した全てを放出。この感覚を待っていた! ティムはステージ降りたり投げキッスしたりとサービス満点、ベテランの煽り。やっぱ知ってる曲がたくさんあるのは楽しいもので、お決まりのラスト「SPROSTON GREEN」まで疲れを忘れて踊り倒してしまいました。いやぁー、よかった! おかげでケミカル(アンコールでティムが飛び入り!)とプライマス(もし昼間の時間だったなら、ベルセバとかぶっていても絶対プライマスを選択したはず!)に後ろ髪ひかれることなく、スッキリ帰れました。

■第3日
☆South – white stage
最終日は一日晴れ! 日差しも暑く、川沿いのところ天国でチューハイ飲んで、ようやく夏フェスらしい気持ち良さが帰ってきた。日ざらしのホワイトステージでサウスからスタート。バンドのみなさんもかなり気持ち良さそう。ビール旨そうに飲んでたし。右PA近くのクレーンカメラを操作するおっちゃんも汗をかきかき頑張ってます。そして僕の5メートル後ろには、全然気付かなかったけど苗プリチームもいたらしい。

☆Mum – white stage
日差しを避けるためホワイトステージ脇の斜面でゴロ寝。ステージは見えないが、結構な具合に集まっている観衆を横目に、そのままここでムームを聴くことに。やっぱムームはじっと立ってというより、ゴロゴロしつつ耳を傾けてるほうが、ずっと気持ちいい。清々しい天気が心に余裕を持たせてくれます。

N.R.B.Q – orange court
始まる前は人もまばらで一際ゆるかったオレンジコートも、N.R.B.Qが出てくるとゆるさを保ちつつ集まった人たちが思い思いに踊ったり飛び跳ねたり楽しんだりして、最高にゴキゲンな時間を演出してくれたのだった。サボテンブラザーズのように息の合った陽気にハッスルするおっちゃんたちの、見事に時代を生き抜いてきた演奏技術と美しきハーモニーにメロメロ。カラオケで「ニューヨーク、ニューヨーク」をやるのはどういうアイデアだったのかよくわからないながらも、笑って大盛り上がりのオレンジコート。渋いメンツの中で、いちばん光っていたN.R.B.Qだった。夏は飛ばしだよね。

☆!!! – white stage
今のタイミングで観るしかない要注目のダンスバンドは期待以上に楽しいダンス天国に! ひたすらビートを刻み続けるドラマーの頑張りと、ボーカルの激しいダンシングにすっかり乗せられ、どうするもなにも踊り続けた!!!。ステージから帽子をバラまいたりもして、お祭りに状態にしてしまったアッパレなパフォーマンスに拍手。夏は飛ばしだよね。

☆Zazen Boys – white stage
ナンバーガール以後、向井秀徳を観るのはこれが初めて。MCと乾杯三唱は相変わらずでも、楽曲の方はますますソリッドな味わいで、とことん突き詰めていってる感がうかがえる。まだまだ探求の旅の途中だと思うが、このままずんずん深みに潜り込んだままでは、ちょっと勿体無い逸材なだけに、繰り返される諸行無常、早いとこひとまわりしてフッ切れたところが見てみたくもなった。

Ash – red marquee
ファーストアルバム『1977』が出たての、まだシャーロットがいない随分昔に観て以来だったので、懐かしくも甘酸っぱい初期の曲をやられると無意識に反応してしまいました。いきなりフライングVから炎が噴き出していたり、やや骨太になったものの、基本的には変わってなくて、そんな佇まいがなんか良かったです。グリーンステージ謎の大トリが気になって、全体の半分ほどでレッドマーキーを離れたわけですが、この時点では「GIRL FROM MARS」「A LIFE LESS ORDINARY」「OH YEAH」と聴けたので、良しとしました。来年1月にまた来るそう。

These Charming Man – green stage
散々引っ張ってオンタイムまで明かされなかった、問題の大トリ。モリッシー直前のキャンセルにより、最終日のトリという重要なポストが浮いてしまう前代未聞の大失敗をやらかしてしまったことを詫びた後、スマッシュの社長がステージに迎え入れたのはスミスのコピーバンドだった。喜びのサプライズを期待した多くの民が一斉に引き上げていく最中、「SUEDEHEAD」の演奏が始まり、歌い踊るなんちゃってモリッシー。開演前に話し掛けられた、レッチリを期待しつつ、「ロッド・スチュワートとか分けのわからない展開でもいい」と言っていた見知らぬにいさんとお互い苦笑いの握手をして別れ、そそくさとホワイトステージへ向かったのでした。アッシュ観とけば良かった・・・。

☆Graham Coxon – white stage
ホワイトに戻るとグレアムがまだ演奏中。すっかりギターキッズ状態で、飛んで跳ねて転がってと、せわしなくギターを掻き毟るグレアム。そんなにブラーがストレスだったのか、と思わずにはいられない弾けっぷり。これだけ発散できたら、もうブラーの仕事に帰ってきてくれてもいいのになぁ。

☆Belle & Sebastian – white stage
何気にショックがデカく、意気消沈しきった身体で、今年のフジロックのラストシーンをベルセバに託す。登場するなりメンバーがセッティングしている間に「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」の一節をスチュアートが歌ってくれたりもして、モリッシーの不在がなんとも痛々しいフジロック最終日でしたが、今日のベルセバはベルセバなりに「飛ばし」の展開で、最後を飾るには凄く良かったと思います。昨日今日と2日連続で観るなんて、モリッシーの件では散々言われてますが、こんなオツなことをしてくれたのは立派ですよ。快適さ、ゆるさ、楽しさにおいて最高のフェスティバルであることは、苗場に集まった人たち誰もが納得だろうと思う。あとはロックの部分の精度を今年の反省を踏まえて、来年はグリーンの充実に期待しましょう。運動不足の深刻さだけは、自身の最大の課題として、どうにかしたい。3日間はたいへんだ。

Pixies set list
1.BONE MACHINE 2.CRACKITY JONES 3.BROKEN FACE 4.ISLA DE ENCANTA 5.CACTUS 6.MONKEY GONE TO HEAVEN 7.U-MASS 8.VELOURIA 9.I BLEED 10.NO.13 BABY 11.WAVE OF MUTILATION 12.DEAD 13.DEBASER 14.GOUGE AWAY 15.HEY 16.GIGANTIC 17.CARIBOU 18.IN HEAVEN〜WHERE IS MY MIND? 19.HERE COMES YOUR MAN 20.NIMROD'S SON 21.HOLIDAY SONG 22.VAMOS

Lou Reed set list
1.MODERN DANCE 2.TURN TO ME 3.MAGIC & LOSS 4.WHY DO YOU TALK? 5.VENUS IN FURS 6.JESUS 7.ROMEO HAD JULIETTE 8.ECSTASY 9.THE DAY JOHN KENNEDY DIED 10.VANISHING ACT 11.POWER AND GLORY (PART 1) 12.THE BLUE MASK
encore
13.RAVEN 14.SWEET JANE 15.PERFECT DAY

UA set list
1.そんな空には踊る馬 2.情熱 3.ファティマとセミラ 4.閃光 5.踊る鳥と金の雨 6.LIGHTNING 7.太陽ぬ落てぃまぐれ節 8.雲がちぎれる時

Belle & Sebastian (field of heaven) set list
1.FUCK THIS SHIT 2.I FOUGHT IN A WAR 3.STEP INTO MY OFFICE, BABY 4.WRAOOED UP IN BOOK 5.WOMAN'S REALM 6.IF SHE WANTS ME 7.STAY LOOSE 8.JONATHAN DAVID 9.SHE'S LOSING IT 10.DOG ON WHEELS 11.ROY WALKER 12.IF YOU FIND YOURSELF CAUGHT IN LOVE 13.ME AND THE MAJOR

The Charlatans set list
1.WEIRDO 2.THE ONLY ONE I KNOW 3.APPLES AND ORANGES 4.ONE TO ANOTHER 5.FEEL THE PRESSURE 6.YOU'RE SO PRETTY-WE'RE SO PRETTY 7.IMPOSSIBLE 8.TOOTHACHE 9.UP AT THE LAKE 10.LOVE IS THE KEY 11.NORTH COUNTRY BOY 12.HOW HIGH 13.SPROSTON GREEN

South set list
1.SIGHT OF ME 2.SAME OLD STORY 3.LOOSEN YOUR HOLD 4.THREADBARE 5.RECOVERED NOW 6.PAINT THE SILENCE 7.COLOURS IN WAVES 8.MOTIVELESS CRIME 9.DOLPHINS WERE JUNKIES

N.R.B.Q set list
1.DUMMY 2.WANT YOU TO FEEL GOOD TOO 3.IT'S A WILD WEEKEND 4.IN THE STILL OF THE NIGHT 5.I LOVE HER, SHE LOVES ME 6.YOU GOTTA BE LOOSE 7.ROCKET NO.9 8.MUSIC GOES ROUND AND AROUND 9.CRAZY GIRL 10.CALL OF THE WILD 11.GREEN LIGHTS 12.TEAR IN MY BEER 13.GET RHYTHM 14.NEW YORK, NEW YORK (KARAOKE)
encore
15.AIN'T IT ALRIGHT

Belle & Sebastian (white stage) set list
1.THE STATE I AM IN 2.STEP INTO MY OFFICE, BABY 3.YOU DON'T SEND ME 4.THE MODEL 5.IF YOU'RE FEELING SINISTER 6.THERE'S TOO MUCH LOVE 7.FOX IN THE SNOW 8.SIMPLE THINGS 9.THE BOY WITH THE ARAB STRAP 10.I'M A CUCKOO 11.THE WRONG GIRL 12.LEGAL MAN 13.GET ME AWAY FROM HERE, I'M DYING 14.IF YOU FIND YOURSELF CAUGHT IN LOVE 15.SLEEP THE CLOCK AROUND
encore
16.JUDY AND THE DREAM OF HORSES
氣志團 [ 2004.07.25. 代々木第一体育館 ]

LIVE

氣志團 [ 2004.07.25. 代々木第一体育館 ]

ロゴがボウイのパロディという彼らの秀逸なセンスに一目置くようになったあの日から、いつかは観たいと思っていた氣志團のライブ、もといGIG。あのまんまのいでたちで下北沢を闊歩している姿を何度か見掛けたことがあったが、いまとなってはジャニーズに匹敵する押しも押されぬロックンロールのスーパーアイドルとしてのポジションにまで上り詰めているのだった。凝りに凝ったエンターテインメントなショーを繰り広げ、客の9割は熱心なリピーターなのか完全に振り付けをマスターして、共にショーを作り上げている密接な関係を築いている。合間合間での綾小路翔のおしゃべりもaiko以上に非常に長く、それだけで1時間はあったと思うが、これがいちいち面白い。結果3時間を越える、濃厚で充実しきりの氣志團GIG。見せ方としてはアイドルそのもののショーをパロディにしたような楽しいものであったが、彼らほど真摯で信頼できるロックバンドはいないのではないか。コンプレックス「BE MY BABY」のサウンドで幕が開くことが、こんなに気持ちがいいとは! 秋のツアーでは、とうとう東京ドーム進出。これはまさに、ゆず以来の大当たり? いやあ素晴らしい。

set list
1.アンドロメダの先輩 2.湾岸夢想曲〜ルシファーズ・ハンマー'94〜 3.デリケートにキスして 4.雷電 5.BOYS BRAVO! 6.鉄のハート 7.恋人 8.謬 9.PETERPAN EXPRESS 10.スクール★ウォーズ 11.甘い眩暈(微熱DANJI) 12.ゴッド・スピード・ユー! 13.キラキラ! 14.NIGHT THE KNIGHTS 15.One Night Carnival
encore 1
16.結婚闘魂行進曲「マブダチ」 17.スウィンギン・ニッポン 18.ゆかいな仲間たち
encore 2
19.族 20.黒い太陽
THE ROCK ODYSSEY 2004 [ 2004.07.24. 横浜国際総合競技場 ]

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THE ROCK ODYSSEY 2004 [ 2004.07.24. 横浜国際総合競技場 ]

トゥー・マッチなブッキングが発表されるや「本当に全部来るの?」という疑問に始まり、いつしか「本当に人集まるの?」という深刻そうな話題も多々ありましたが、客もそれなりに集まり、本当に観たいアーティストが本当に観れたということで、僕は屋外コンサートとして十分満足でありました。最初さすがに新横浜駅からスタジアムに入るまで寂しすぎるほど人がまばらという状況には焦りましたが、結果的に30000人くらいと思われる客入りがむしろ救いだったかもしれません。もしここにギッシリ人が埋まるくらい来ていたら、それはそれで最悪な体験となっていたことだろう。

★Paul Weller
午後2時の暑すぎる太陽が照りつけるステージでガツガツに気合が入ったポール・ウェラーから観戦スタート。現地で調達したチケットは、アリーナのHブロック。ステージからはずっと後ろの方で、凄く暑いが、勝手に楽しむことにする。僕にとっては96年以来となるポール・ウェラー。ソロとして絶頂期だったあの頃も良かったが、今回の彼も絶好調だったと思う。ワインをあおり、タバコをふかし、日に焼けて真っ赤な顔で、とにかく上機嫌でガツガツ演奏する様子に改めて惚れ直してしまいました。ソロになってずっと封印してきたと思われていたジャムやスタイル・カウンシル時代の曲までも、ついにバンド形態でもって披露してくれたことが、ものすごく嬉しかった。完全に開き直ったポール・ウェラーは、フーの手前、完璧な仕事をこなしてくれたのだった。ザッツ・エンターテインメント!

★The Who
稲葉浩志の時間帯で会場散策。屋台は食料供給不足のよう。2階席はもはやフリー状態なので、のんびり休憩。結局アリーナ席は目の前にガタイのいい大きな稲葉ファンがいたのでそっちには戻らず、ユルユルの2階でずっと過ごすことにする。2階のいちばん前に陣取り、いよいよザ・フーの登場。ついに日本のステージに立ったロジャー・ダルトリー&ピート・タウンゼント。ロジャーは若干肥えた感のある普通のオヤジにしか見えない! ピートはハゲ+ヒゲの顔長ショーン・コネリースタイルで、ギター持ってるだけで存在感あるなぁ。かなりこっちも興奮してワクワクしていると、「I CAN’T EXPLAIN」のイントロが鳴って、まさに発狂! 永ちゃんにも見せてあげたかった、最高としか言い様のない感動スペクタクルの嵐。フーの初来日、スタジアムで観るという幸せ。リンゴ・スターの息子、ザック・スターキーのドラムも冴えまくり、夕日を浴びてノリまくるオヤジたち。ピートの元祖風車奏法&フィードバック奏法もいかんなく発揮され、ロジャーも立派な声量を聴かせては、次第にマイクを高速回転で振り回す往年のアクションを決めまくる。全てがナマである感動たるや! 感慨深く日本で初めてのライブということを語ったピートは、最後にギターを打っ壊し、笑顔でアンプのスイッチを切って帰ったのだった。悲願達成、おめでとう日本。

★Aerosmith
まさに米英を代表するロックバンドによる国の威信をかけたガチンコ対決という形となったロック・オデッセイ初日。大トリを飾るは王道アメリカンハードロック炸裂のエアロスミスであります。貫禄十分のパフォーマンスでありましたが、ジョー・ペリが間違ってフジロックと言ってしまうところも大物だなぁと感じさせられました。

Paul Weller set list
1.HAS MY FIRE REALLY GONE OUT? 2.HUNG UP 3.MY EVER CHANGING MOODS 4.LEAFY MISTERY 5.BROKEN STONES 6.LONG HOT SUMMER 7.IN THE CROWD 8.A MAN OF GREAT PROMISE 9.THAT'S ENTERTAINMENT 10.YOU DO SOMETHING TO ME 11.CAN YOU HEAL US (HOLY MAN) 12.FOOT OF THE MOUNTAIN 13.PEACOCK SUIT 14.THE CHANGINGMAN 15.TOWN CALLED MALICE

The Who set list
1.I CAN'T EXPLAIN 2.SUBSTITUTE 3.ANYWAY ANYHOW ANYWHERE 4.BABA O'RILEY 5.BEHIND BLUE EYES 6.REAL GOOD LOOKING BOY 7.WHO ARE YOU 8.5.15 9.LOVE REIGN O'ER ME 10.MY GENERATION 11.OLD RED WINE 12.WON'T GET FOOLED AGAIN
encore
13.PINBALL WIZARD 14.AMAZING JOURNEY 15.SPARKS 16.SEE ME FEEL ME 17.LISTENING TO YOU

Aerosmith set list
1.BACK IN THE SADDLE 2.TOYS IN THE ATTIC 3.LOVE IN AN ELEVATOR 4.ROADRUNNER 5.THE OTHER SIDE 6.CRYIN' 7.JADED 8.RAG DOLL 9.BACK BACK TRAIN 10.STOP MESSIN' ROUND 11.SAME OLD SONG AND DANCE 12.DREAM ON 13.DRAW THE LINE 14.BABY PLEASE DON'T GO 15.MOTHER POPCORN 16.WALK THIS WAY 17.SWEET EMOTION
encore
18.LIVIN' ON THE EDGE 19.TRAIN KEPT A ROLLIN'
28日後…

CINEMA

28日後…

監督:ダニー・ボイル
28DAYS LATER
2002年 イギリス・アメリカ・オランダ

暴力性ウイルスの拡大で汚染されたイギリスを舞台に、人間が人間を襲う現代のゾンビ映画。人類の滅亡を思わせる終末的な狂気を見るに、ダニー・ボイル版『ドラゴン・ヘッド』という一言で片付けられなくもないものだったりするのですが、結構当たったみたいで続編『28WEEKS LATER』が作られるとのこと。スケールをデカくしすぎた分、緊張感がイマイチで薄味な印象でした。

LOUDEN UP NOW / !!!

ALBUM

LOUDEN UP NOW / !!!

如何せんバンド名が「!!!」というのは口語・文語ともに扱いづらいのが難点なわけですが、どうやら彼らは今年を代表するダンスバンドとして君臨しそうな勢いであります。ボーカルがちょっとジョー・ストラマーっぽいなぁと思っていたら、曲のほうも在りし日のクラッシュを彷彿とさせるニューウェーブ・パンクの要素が割りと見受けられます。いつかのローフィディリティ・オールスターズのときのように、今年のフジロックでは彼らのライブで大いにダンスして盛りあがることでしょう!

下妻物語

CINEMA

下妻物語

監督:中島哲也
2004年 日本

下妻上等!! 下妻市民及び茨城県民に限らず、日本国民にとって必見かつ誇りに思える今年最高の日本映画。ロリータファッションに身を包み田んぼの畦道を優雅な空想を膨らませて歩くスッとぼけた感じが完璧に合致した深田恭子がとにかくラブリー。片や田舎ならではのヤンキーレディース役で水野晴男を見つけて喜ぶ垢抜けないセンスを堂々と披露しまくる土屋アンナの根性も見事。NHKイタリア語会話での目付きの悪さは、この役の影響だったのか?! ハイテンションな流れから、そんなふたりのコンビネーションに愛着を感じ、行く先の分からぬ青春に熱いものがたぎるキラキラした感覚に魅せられまくり。『アメリカン・パイ』のような賞とは関係ない青春コメディをやりたかったという中島哲也監督だが、向こうのマネごととしてではなく、しっかりオリジナルな新しい日本の青春映画を撮り上げた手腕は素晴らしい。

MUSICOLOGY / PRINCE

ALBUM

MUSICOLOGY / PRINCE

プリンス好きにはたまらない、歓喜の新作。往年のプリンスを思い起こさせる丸出しムキ出しのエッセンスがこれでもか!と言わんばかりの大放出であります。やったよぉー! ここにきてプリンスの活動が充実しまくっているわけで、この風通しの良さにファンも素直に反応しているのか、現在のアメリカツアーは連日大盛況のようだ。おととし来日したレインボーチルドレンツアーでのパフォーマンスは、骨の髄までメロメロにさせられた人生最高と言ってもいい幸福絶頂のライブ体験だったわけですが、さらに勢いを増して席巻している現在のツアーの流れで、是非また来日してくれることを願わずにはいられません!

スチームボーイ

CINEMA

スチームボーイ

監督:大友克洋
2004年 日本

世界的なセンセーションを巻き起こした1988年『AKIRA』の大友克洋による待望の新作を観に、公開に先駆けた新宿厚生年金会館での一般試写会に行ってきた。監督作としてはオムニバスアニメ『MEMORIES』の中の一篇「大砲の街」以来、9年振りとなるだけに誰もが期待してしまうのも致し方ないが、期待して観るには少しストーリーが弱すぎるように思えてならなかった。あくまで蒸気と鉄製マシーンにこだわった映像はさすがに見応えのあるものだっただけに、内容にもっと説得力があればなぁ、と少し残念な感じ。大友克洋らしい騒々しさは、たっぷり堪能できました。

奥田民生 [ 2004.06.15. 渋谷AX ]

LIVE

奥田民生 [ 2004.06.15. 渋谷AX ]

29歳からの再出発から、祝!ソロ10周年。10月30日の広島市民球場ひとり股旅スペシャルに向けて、いつになく精力的な活動を行なっている今シーズン。僕自身も広島行きを決意したわけですが、バンド形態で行っている現在のツアーもできれば観ておきたかったところ、運良く売り切れだったAXのチケットを入手することができまして、行ってまいりました。スタンディングのライブハウスで、間近に観る民生は久しぶりなだけに、かなり楽しかった! 民生流の余裕をいつも通り見せつつも、やはり10周年の気合を感じさせる特別なものでもあったと思う。今回のツアー用に用意してくれた記念メドレー「人ばっか」はプログレもびっくりな物凄い人力ミックスで、爆笑を誘いまくりの力作! 未見の人はこれを聴くためにも、今年残りのツアー、行っといた方がいいですよ。「♪いつも僕は一人きり風呂に入ってワイン飲んだんだぁ〜」「♪来年の有給はわずかと言われた人ばっか〜」「♪となりの席では老けた人ばっか〜」とまあ、こんな調子でユニコーン「働く男」も飛び出しつつ、本人曰く「元曲を台無し」にしながら作ったメドレーだけに最高です。10周年に止まらず、20周年まで突っ走ると宣言してみせた民生氏。10年後ではなく、3年後がいわゆるデビュー20周年らしいです。なるほど。ひとまずソロ10周年、おめでとうございます。今年は民生ファンにとっても幸せな一年になりそうだ。

set list
1.それはなにかとたずねたら 2.御免ライダー 3.彼が泣く 4.ライオンはトラより美しい 5.何と言う 6.スカイウォーカー 7.野ばら 8.スモーキンブギ 9.これは歌だ 10.線路は続かない 11.The STANDARD 12.イオン 13.人ばっか(10周年記念メドレー) 14.イージュー★ライダー 15.ルート2 16.サウンド・オブ・ミュージック 17.まんをじして 18.BEEF 19.月を超えろ
encore 1
20.近未来
encore 2
21.マシマロ