サウスパーク 無修正映画版
監督:トレイ・パーカー
SOUTH PARK BIGGER,LONGER & UNCUT
1999年 アメリカ
ビデオを借りたタイミングでTVブロスがサウスパーク特集をやっていたので、読むといろいろ詳しくなったのだけど、WOWOWで放送の日本語吹き替え版では田口トモロヲが声優やってるみたい。「プロジェクトX」然り、すっかり声も有名になっちゃいましたね。で、映画ですが、評判通り面白かったです。躊躇いや迷いといった思考を取っ払った、何もかも言いっぱなしのセリフ、やり捨てのアクションがギャグとしてサイコー!
NICK LOWE [ 2002.11.08. 渋谷クラブクアトロ ]
昨年予定されていた来日公演ではツアーバンドのドラマーがヴァン・モリソンのツアーに駆り出された都合で中止になっちゃったみたいだが、今回は完全ひとりぼっちの弾き語りライブ。開演前に細野晴臣とピーター・バラカンに遭遇してしまいましたが、ほぼ満員に会場を埋めたほとんどがそんな世代だったわけで(しかも圧倒的に男)、パブロックの空気は多分にあったと思われます。アコースティックギター一本のみというパフォーマンスでしたが、これがさすがとしか言いようのない職人的実力十分の巧さと美しさで、元ベーシストの片鱗もうかがわせる見事なプレイでした。懐かしの曲も披露してくれたけど、その辺はいまの激渋の味わいに加えてバンドで観てみたかったという思いが正直なところなので、次は是非バンドで来て欲しいものです。ほんとにこの人は並外れたポップ職人ですからね。愛と平和と相互理解の何が悪い? WHAT’S SO FUNNY ‘BOUT PEACE, LOVE AND UNDERSTANDING?というセリフって最高にカッコイイよなぁ。
ホイホイ祭 [ 2002.11.04. 武蔵大学大講堂 ]
出演:渋さ知らズオーケストラ、DOUBLE FAMOUS、こだま和文 from DUB STATION、スマーフ男組
寒い。昼間ですら外に立ってるのがつらいような寒さの中、屋台で物売ったりしてる学生はどういう気分なのだろう。もう少し早い時期にやればいいのにな。もう、3つ目に出てきたDJのスマーフ男組がダメだったので外に出たらあまりに寒くて最後のこだま和文を観ずして帰ってしまいましたが、渋さ知らズオーケストラとDOUBLE FAMOUSでとても満足してたので潔く帰ることができました。まず渋さですが、相変わらず大所帯すぎてムチャクチャな感もありますが、ダンスホールキャバレーと前衛劇団を融合させたような構成員たちによってひたすらに狂騒を演出するという日本なりのロックオペラとでも言うようなインパクトは強烈でした。お祭りには申し分ないですね。会場の古い建物とのマッチングもよかったと思います。続いてのDOUBLE FAMOUSは、畠山美由紀が参加していないものの音楽とリズムだけで成せる最高に素晴らしいライブステージだったと思います。ラテン風味たっぷりの情熱的な旋律とダンスを煽る見事な鼓動を打ち鳴らされ、これは本当に楽しくて素敵で良かったです。
江頭2:50と副総裁&浅草キッド [ 2002.11.02. 法政大学工学部小金井校舎講堂 ]
いかにも学校らしい汚れた雰囲気の法政大学工学部へ潜入すると、応援団&チアリーダーのパフォーマンスに遭遇。気合の入ったオーバーアクションに見入ってしまい、守るべき日本文化のひとつとして立派だなぁと思いつつ楽しませてもらいました。またここの学祭はパンフレットが秀逸で、先日のムサビのような美大生には絶対表現できないタッチのイラスト広告が満載でした。爆笑ですよ。そんな見事なセンスに導かれてか、江頭2:50と浅草キッドという素晴らしいブッキングがここに実現したわけで、ライブもエガちゃんの全裸コントに決してひくことなく、最高に盛り上がりました! ボキャブラ天国からホサれたネタまでやっちゃってたけど(やったらマネージャーからギャラ半額と言われてたらしいが)、受けることこそ最大の喜びと言わんばかりのアヤシイ笑顔で絶好調でしたね。キッドも十分面白かったけど、この日は先に出てきてエガちゃんのテレビで言えないような話をするなどその後のネタ振りともいえる前座を見事に務め上げてくれました。今日のライブが500円だなんて、本当にありがたい!
THE BRILLIANT GREEN [ 2002.11.01. 中央大学 クレセントホール ]
初めて入った中央大学はデカすぎて迷いそうになったけど、この日のライブは本当に良かった! バンドメンバーと客席がお互い楽しむぞ!っていう一体感で溢れていて、誰もが上機嫌でトミーは動き回っては手を振ってほんとニコニコしてました。曲は言うまでもないヒットパレードでデビュー曲から最新のまだタイトルのついてない曲まで惜しげもなく披露してくれたし、アンコールでは「こんなに盛り上がるなら、メガネを持ってくればよかった」と後悔しつつもTommy Februaryの振りを少しやってみせたり、リーダー奥田が独自の振りというやつを踊ってみせたり、あれこれ楽しませていただきました。サポートでキーボード弾いてたのがHAKASEだったのも個人的に嬉しかったです。あくまで自然体ながら、もはや他の追随を許さない正統派ギターバンドの地位と個性を十分に感じさせる素晴らしいライブでした。
1.I'M SO SORRY BABY 2.MISTER MOON 3.There will be love there -愛のある場所- 4.そのスピードで 5.Rainy days never stays 6.Bye Bye Mr.Mug 7.BYE! MY BOY! 8.CALL MY NAME (JAPANESE VERSION) 9.愛の♥愛の星 10.Hello Another Way -それぞれの場所- 11.Forever to me 〜終わりなき悲しみ〜
encore
12.YES 13.Flowers
野坂昭如 with 桜井順 [ 2002.10.27. 武蔵野美術大学 1号館103教室 ]
この日のムサビの学祭ではみうらじゅんに続いて時間をずらして別会場で野坂昭如も観れるということでキョーレツ二本立てで臨んだわけですが、こちらもまたたっぷりと楽しませていただきました。「生キ残レ少年少女」と題されたこのイベントは歌と話(雑談)を交互にという構成で、ピアノに野坂氏の楽曲を手がける桜井順、加えてバックバンドとしてムサビのJAZZ研を従えて、「マリリン・モンロー・ノー・リターン」や「黒の舟唄」といった代表曲を披露。話のほうは年寄り特有の堅苦しいものではなく、作家として、またTVタックルなど茶の間で活躍しているスタイルそのままにとても魅力を感じるものでした。最後には同じくムサビにてライブを終えていた戸川昌子の乱入にあい、すっかりパワーを消耗してしまった様子も面白かったです。
みうらじゅん [ 2002.10.27. 武蔵野美術大学 体育館アリーナ ]
水道橋博士をして「抱かれたい男」と言わしめたみうらじゅんの母校凱旋ライブということで気合なんて入れる様子もなく、登場時間をまわったところで「みうらさんはただいまトイレに行ってますので、もう少々お待ち下さい」といったアナウンスを流すという、みうら氏ならではの懐の大きさを見せ付けるのだった。大島渚時代の「カリフォルニアの青いバカ」などを軽く弾き語りしたあとは、お得意のスライドショーで最近の活動状況を次から次へと報告しては会場を笑いで満たす見事すぎるショット&トークに涙出まくりでありました。アタック25の最後の人名当ての人にもなってたなんて、それをこの場で流すマヌケっぷりもさることながら、爆笑しつつも偉大だなぁと思わずにはいられません。本当におもしろかった!
コージー冨田 [ 2002.10.14. せいせきフェスティバル特設ステージ ]
多摩川サイクリングがてら今年も行ってきましたせいせきフェスティバル。昨年度の高木ブーに続きまして、本年度はコージー冨田ものまねライブでございました。登場はいまや本家は歌わないウキウキウォッチングで代表的ともいえるタモリのものまねを披露。その後のものまねオンパレードはご想像の通りということで、その他大勢の観客同様に「似てるなー」って感心してしまいましたよ。千と千尋のカオナシのものまねがおもしろかったです。
キング・オブ・コメディ
監督:マーティン・スコセッシ
THE KING OF COMEDY
1983年 アメリカ
ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシのコンビといえば説明不用の『タクシー・ドライバー』や『ミーン・ストリート』といった傑作を生み出してきてるわけですが、この作品も非常に見応えのあるシリアスコメディであります。このどうにも胡散臭い自己陶酔型妄想大王三流芸人を演じたデ・ニーロの演技だけでも観る価値アリ。サイコな役をやろうが肉体改造とかしようが下手なヤツは下手だけど、こういうの観るとこの人は本当に大物だと思う。母親の声に邪魔されて「いま録音中だよ!」と怒鳴るシーンに、筋肉少女隊の「パンクでポン」を思い出してしまった。
E / 奥田民生
真剣に聴かなくてはいけないような小難しいものではなくて、いちいち考えることはやめて真剣に楽しんでいればフッと理解できたり発見できたりする妙な可笑しさが詰まったアルバム。いつになくシングルてんこもりだし、かなりもの足りる内容なのではないだろうか。全19曲と一見散漫なように見えても、既発曲に限らず実は名曲が揃っていると思う。「E」、「家に帰れば」、「ドースル?」は大マジに素晴らしいです。脱魂と入魂の天才的なペース配分にやはり脱帽であります。