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HERE’S WHERE THE STRINGS COME IN / SUPERCHUNK
最近、スーパーチャンクの作品が揃って日本盤再発したみたいですが、いまみたいなゴールデンウィークも終わって疲れがたまっているときにこそ、本作収録の彼らの代表曲「HYPER ENOUGH」でも聴いてスカっとしましょうよ。レーベルの主であるだけに多忙なのかもしれないけど、昨年見逃してるだけに今年も来日してくれないかと切に願うばかり。再発はそういうサインじゃないのか?
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TELEPATHIC SURGERY / THE FLAMING LIPS
7月に発売される新作が待ち遠しいリップスですが、だからといって過去を振り返るのは、1999年のベストと評された前作『THE SOFT BULLETIN』で大いにファンになった人たちにはあまりオススメできないということで、このアルバム。1989年発表だって。下手っぴなロウファイ・インディギターバンドの典型ともいえる作品なので、初期のペイヴメントにも通じる荒さと緩さに加え、若さゆえの元気もあるけれど、現在のリップスとリンクするのは裏面ジャケットの目玉と鮮血ぐらいかな。10年の成長を確認するにはいいかも。
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WORDS OF WISDOM AND HOPE / TEENAGE FANCLUB & JAD FAIR
いやはや、これぞプロの共演と呼ぶにふさわしい名盤ではないでしょうか。業界きっての天然素材ジャド・フェアのゆるゆる加減を意外なことにバックのティーンエイジが曲として引き締まったものに仕上げていて、非常に聴きやすいです。緊張感のないルー・リード的なジャド・フェアの語り調ボーカルであれど、バッチリとロックな風格が漂ってきます。ステキ!
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RE-CLAMMBON / クラムボン
いままでの名曲をメンバー自らとゲストを加えてアレンジを施し再録しなおしたものを集めたもの。昨年末のライブでも突き抜けた存在感を示したクラムボンが、そのライブで身につけた勢いをリアレンジというスタイルで形に残したのは、とても素晴らしいアイデアだったように思う。どの曲も良くなってるし、バンドとしてここまで空気の通りが清々しいのはスカパラとクラムボンだけかも。
![斉藤和義 [ 2002.05.05. 日比谷野外大音楽堂 ]](https://open-air.ot9000.com/wp/wp-content/uploads/2013/02/35stonestour.jpg)
斉藤和義 [ 2002.05.05. 日比谷野外大音楽堂 ]
35STONESツアーの最終日。あっぱれ五月晴れの空のもと、日暮れのタイミングと重なり合って繰り広げられた空前のロックンロール・ショー。会場に入って真っ先に飛び込んできた、ステージ後ろに並べられた22台のマーシャルアンプの列に度肝を抜かされ、本番のプレイはまさに爽快絶好調。元々テクニシャンなだけに、どこに立ってもフィードバックの嵐に気分がいいのか、暴走するくらい圧倒的にフライングVを掻き鳴らしまくってました。最高のギター弾きで、最高の歌うたい、斉藤和義。得意の下ネタトークが炸裂しても、むしろ女子は大喜びのニクイ男。今回も脱帽っす。カッコよかったっす。気持ち良かったっす。最高だったっす。
1.BAD TIME BLUES 2.ささくれ 3.すっぱいぶどう 4.劇的な瞬間 5.花 6.赤いヒマワリ 7.グッドタイミング 8.リズム 9.彼女が言った 10.太陽の目安 11.どうしようもない哀しみに 12.月の向こう側 13.テレパシー 14.ロケット 15.男よ それが正常だ!! 16.社会生活不適合者 17.あの高い場所へ 18.ウナナナ 19.僕の踵はなかなか減らない 20.ドライブ
encore 1
21.Orange 22.流れ者 23.歩いて帰ろう
encore 2
24.月影
encore 3
25.歌うたいのバラッド
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ROMANTICA / LUNA
つるつる頭の男性に変わって新任のベーシストに金髪の女性を起用するというマイナーチェンジが行なわれたわけですが、さらに今作はミックスをデイブ・フリッドマンがやってるけど、素晴らしかった前作『THE DAYS OF OUR NIGHTS』以上に音の方も抜けが良くなっちゃって、これはもう大満足ですよ。いつでも優しいディーンの歌声と美しく印象的なギターの音色が絶品。本当に心の底から喜べる幸福感に満ちあふれたアルバムです。生で観たら泣くだろうな。
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CABIN IN THE WOODS / RETSIN
6月にアイダのダニエル・リトルトンとの来日ジョイントツアーが予定されているタラ・ジェーン・オニール。彼女が在籍するシンシア・ネルソンとのユニットがこのレトシンであって、これが実に良い。静かに響く歌とアコースティックの豊かな調べがなんとも心地よい風のよう。歌は枯れても、心は枯れず。長い経験の蓄積によって表現しえる世界観が果てしなく広がっている音楽の深みに感動。
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ロッカーズ
監督:セオドロス・バファルコス
ROCKERS
1978年 アメリカ
ジャマイカのルーツ・ロック・レゲエミュージシャンの物語。ドラマーでありながら低所得のため仲間たちからカンパを募ってバイクを購入し、レコードセールスの仕事を始めるが、ある日そのバイクが地元のマフィアに盗まれてしまう。一度は取り戻すも今度は連中にボコボコにされ、怒ったラスタマンはヤツらが持ってた数々の盗品を奪い返す復讐を仲間と企てるのだった・・・。とまあ浜村淳の解説のようにほぼオチまで書いてしまったけど、復讐劇(?)といっても劇中流れ続けるレゲエ音楽のおかげで緊張感はまるでなく、ストーリーよりジャマイカとレゲエの結びつき、人種の姿といったものに注目してしまう。
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HERE TO STAY / NEW ORDER
かつてニュー・オーダーがオーナーだったマンチェスターの有名クラブ、ハシエンダを舞台にした映画『24HOUR PARTY PEOPLE』のサウンドトラックにも収録されているケミカル・ブラザーズプロデュースの新曲。去年からの勢いを持続したまま、これまたニュー・オーダーでしかないニュー・オーダー節が大放出された、ニュー・オーダーの楽曲としてまさにパーフェクトな内容。スタジオワークは見事なのに、ライブだとどうしてあそこまでショボイ音しか出せないのか、ほんと不思議だ。
![GREAT3 [ 2002.04.16. 渋谷AX ]](https://open-air.ot9000.com/wp/wp-content/uploads/2002/04/great3wywab.jpg)
GREAT3 [ 2002.04.16. 渋谷AX ]
近作の落ち着いた味わいとは裏腹にライブではなんとも熱い演奏で、最終的にはフロアもモッシングの盛り上がりをみせてしまうという、僕も久々にもみくちゃにされながら騒いでしまったわけですが、実にいいライブでした。今回は古い曲以上に高桑圭復活以降の二作品からの曲が素晴らしくて、「BEE」の新しいアレンジなんかホント秀逸だったし、『WHEN YOU WERE A BEAUTY』のアルバムの良さ、楽曲の良さ、メロディの良さが改めて実感できた。あっという間の2時間で、もっといろいろ聴きたかったりもしたけど、「DISCOMAN」とか嬉しかったし、また機会があれば観に行くつもり。大好きなバンドです。
1.PARTY 2.SAMPEDORO GOLD 3.エデン特急 4.RUBY 5.COLORS 6.LITTLE Jの嘆き 7.ONO 8.CARAVAN 9.MAMA 10.BEE 11.MOOD ELEVATOR 12.SOUL GLOW 13.RED WIND AMERICA 14.R.I.P 15.影 16.UNDER THE DOG
encore 1
17.KARADA 18.DISCOMAN 19.マイ・ウェイ
encore 2
20.CLUEL WORLD TO HEAVEN
encore 3
21.OPEN MY EYES